企業が事業を続けるうえで、地域社会との関係は切り離せないものです。事業活動に加え、地域が抱える課題に目を向け、継続的な支援を行う企業もあります。
住宅設備機器を手がけるTOTO(トートー)ベトナム(以下、TOTOベトナム)も、学校建設や奨学金、災害時の支援、地域の清掃などに取り組んできました。本記事では、TOTOベトナムがこれまでに行ってきた社会貢献活動を、主な事例とともに見ていきます。
TOTOベトナムが実施してきた活動
TOTOベトナムは、支援する対象や方法を一つに限定せず、さまざまな形で社会貢献活動を続けてきました。活動ごとに、その背景や関わり方にも違いが見られます。
学校建設と奨学金による教育支援

TOTOベトナムは、学校建設や奨学金を通じて、子どもから高校生、大学生まで幅広い世代の学びを支えてきました。2017年からは学校建設プロジェクト「Giac Mo Dai Dong(ザックモーダイドン)」が始まり、教育環境が十分に整っていない地域で、パートナーと協力しながら校舎の整備を進めています。
プロジェクトの開始後も各地で整備を進め、2025年にはラオカイ省、ソンラ省、ハザン省で18校目から20校目にあたる3校を整備し、2026年3月にはディエンビエン省ヌアガム村で21校目となるパーヘー分校が開校しました。
奨学金については、2017年から毎年、社会貢献プログラム「2-3-4」を実施しています。この名称は、年間2校の学校建設、3大学への奨学金、北部の高校4校への支援を表したものです。2025年には、北部4校の高校生57名と3大学の学生21名が対象となりました。
災害時を含む地域への支援

2024年9月、台風Yagi(ヤギ)がベトナム北部の各地に大きな被害をもたらしたことを受け、TOTOベトナムは募金活動「Tuan Yeu Thuong(トゥアンイエウトゥオン)」を実施しました。全国の4,000人を超える従業員が自主的に参加し、影響を受けた同僚への支援に加え、集まった4億6,000万VND(約280万円)は、同社経営陣を通じて、緊急時の寄付を受け付け、各地の救援活動に充てる「ベトナム祖国戦線」に届けられました。
地域への支援は災害時だけにとどまらず、旧正月テトの前には、従業員によるベトナム風ちまき・バインチュン作りも行われました。完成したバインチュンは、自社の地域支援プログラム「Tet Yeu Thuong(テトイエウトゥオン)」を通じて、ビルラ児童村やビンミン特別支援学校、ハノイ障がい児養育センターのほか、ティエンルー機能回復学校やティエンカウ希望センター、フンイエン省社会保護およびソーシャルワークセンターなどへ贈られました。
従業員が参加する社会貢献活動

2022年11月12日、TOTOベトナムはハノイのホアンキエム湖で「TOTO Ekiden 2022(トートー駅伝2022)」を開催しました。工場や営業拠点を含む各部門から約300人の従業員が集まり、チームごとに湖畔を6周する駅伝に臨みました。
競技終了後には、ランナーや応援者が周辺に分かれてごみを拾い、環境保護を呼びかけたほか、同日にはベトナム赤十字中央会の呼びかけに応じ、ホアンキエム区の医療施設で献血にも参加しました。
基本情報・参考資料

・TOTOベトナムの社会貢献活動:https://vn.toto.com/hoat-dong-csr-3-2
まとめ
TOTOベトナムの社会貢献活動には、毎年継続するプログラムと、その時々の状況に応じて実施される支援の両方があります。長期的に続く活動がある一方、災害などへの対応では、必要に応じて支援の形を変えてきました。
また、従業員が参加する活動や、外部のパートナーと協力して進める事例も見られます。活動を継続する仕組みと、状況に応じて動く柔軟さの双方が、TOTOベトナムの社会貢献を支えています。