アジアの人々の暮らしを支える「国際開発救援財団(FIDR)」|活動内容と参加・寄付方法まとめ

アジアの途上地域では、いまも貧困や栄養不良、教育や医療の不足など、生活基盤に深刻な課題を抱える人々が多く存在します。こうした状況の改善に長年取り組んでいるのが、日本の認定NPO法人「国際開発救援財団(FIDR)」です。1990年の設立以来、FIDRは「すべての人が自らの力で未来を築ける社会」を目指し、アジアの農村地域を中心に教育・保健・地域開発の支援を続けています。

本記事では、FIDRの活動内容や参加方法、これまでの実績などを詳しく紹介します。

画像引用元: 「FIDR」公式サイト

目次
  1. 国際開発救援財団(FIDR)とは?
  2. FIDRの取り組み紹介
    1. 1.国際協力援助事業 
    2. 2.緊急援助事業
    3. 3.広報啓発事業
  3. FIDRへの参加・支援方法
    1. 各活動への参加
    2. 寄付による支援
  4. FIDRの実績と信頼性
  5. 基本情報・問い合わせ
  6. まとめ

国際開発救援財団(FIDR)とは?

国際開発救援財団(FIDR)は、1990年に日本で設立された認定NPO法人で、アジアを中心とした国際協力活動を行っています。すべての人が自らの力で未来を築ける社会の実現を目指し、ベトナム、カンボジア、ネパールなどで教育、保健、地域開発、災害支援などの事業を展開しています。各国の行政機関や地域住民と連携しながら、地域社会が持続的に発展できるよう支援を行うほか、日本国内では講演会や啓発活動を通じて国際協力への理解と参加を広げています。

FIDRの取り組み紹介

1.国際協力援助事業 

画像引用元: 「FIDR」公式サイト

FIDRの国際協力援助事業は、アジアの地域社会が自らの力で持続的に発展できることを目指し、教育、保健、地域開発の分野で活動しています。ベトナムでは、コントゥム省の子どもの栄養改善、ソンラ省のコーヒー産地における地域開発、中部地域での農村総合開発を進めています。カンボジアでは、栄養教育の普及、コンポンチュナン州の農村開発、国立小児病院での給食支援を実施しています。ネパールでは、学校環境の改善や地域総合開発を行い、子どもを取り巻く課題を解消し、地域が自立的に発展できるよう支援しています。

2.緊急援助事業

画像引用元: 「FIDR」公式サイト

FIDRの緊急援助事業は、災害発生時に被災地へ迅速に支援を届け、状況の変化に応じて柔軟に対応しながら復旧・再建を支えることを目的としています。発災直後の緊急物資の提供にとどまらず、被災者が安心して生活を再建できるよう、中長期的な支援も行っています。現在は、2024年(令和6年)能登半島地震の被災地で緊急援助活動を実施しており、被災者の生活環境の改善と地域社会の再生に向けた取り組みを進めています。FIDRは、現地の自治体や関係機関と連携しながら、被災地の自立的な回復を後押ししています。

3.広報啓発事業

画像引用元: 「FIDR」公式サイト

FIDRの広報啓発事業は、国際協力の現場で得た知見や課題を社会に伝え、人々とともに地球規模の課題解決を考えることを目的としています。開発教育やイベント、報告会、出張セミナーなどを通じて、現地の状況を直接伝え、共に考える機会をつくっています。また、定期刊行物の発行や映像制作を通じて、メディアを活用した情報発信にも力を入れています。こうした活動では、ベトナム中部での農村総合開発やカンボジアでのコンポンレーン郡の農材開発など、FIDRの具体的な事例を紹介しながら、持続可能な国際協力の重要性を広く伝えています。

FIDRへの参加・支援方法

各活動への参加

FIDRでは、教育支援に関心のある人がそれぞれのスキルや立場に合わせて活動に参加できます。

  • 賛助会員として参加

定期的な活動報告を受け取り、継続的な支援を通じてアジアの教育発展に貢献できます。

  • ボランティア参加

イベントの企画や翻訳、デザイン、広報などの専門スキルを活かして、FIDRの活動をサポートできます。

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寄付による支援

FIDRの活動は、多くの個人や企業からの寄付によって支えられています。個人は1口1,000円から参加でき、教育支援や医療、災害復興など、希望する分野を選んで寄付することが可能で、定期的に支援する「マンスリーサポーター」としての参加も受け付けています。また、企業や団体は、CSRや社会貢献活動の一環として、プロジェクト協賛や共同キャンペーンなど、さまざまな形で支援に参加できます。

  • クレジットカード、銀行振込、郵便振替のほか、コンビニでの寄付など、複数の方法から選択可。

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FIDRの実績と信頼性

FIDRは、アジアの開発途上国を中心に国際協力プロジェクトを展開し、教育、医療、栄養改善、地域開発など多様な支援を行っています。2022年度はベトナム、カンボジア、ネパールの3カ国で事業を実施し、ベトナムでは約5万5000人、カンボジアでは約2万人が支援を受けました。すべての活動報告書と会計情報は公式サイトで公開され、事業の透明性と説明責任を徹底しています。こうした継続的かつ誠実な取り組みにより、FIDRは行政機関や国際機関、企業、市民など幅広い層から高い信頼を得ています。

参考元:2022(令和4)年度事業報告書

基本情報・問い合わせ

画像引用元: 「FIDR」公式サイト

まとめ

国際開発救援財団(FIDR)は、アジアの地域社会と協働しながら、貧困や教育、医療、災害復興といった課題の解決に取り組んでいます。その活動は、支援を届けるだけでなく、現地の人々が自らの力で生活を再建し、地域を持続的に発展させることを目指しています。教育や医療の機会を広げ、安全で安定した暮らしを支えることを通じて、地域が自立して未来を築く基盤を整えています。FIDRの取り組みは、一時的な援助にとどまらず、長期的な視点で地域の成長を支える国際協力の実践例といえます。