ベトナムでは、二輪車は通勤や通学をはじめ、日々の移動を支える身近な交通手段です。日常的に利用されるなか、ヘルメットの着用や交通ルールの周知など、安全な利用につながる取り組みも重要です。
ヤマハ発動機ベトナムは、ヤマハ発動機株式会社などが出資する合弁会社として1998年に設立され、ベトナムで二輪車の製造や販売を手がけています。子どもたちへの交通安全啓発をはじめ、災害や感染症に対する地域支援、青少年スポーツにも活動の幅を広げてきました。
本記事では、ヘルメットの提供を通じた交通安全活動、地域への支援、青少年サッカーへの支援を中心に、ヤマハ発動機ベトナムの社会貢献活動を紹介します。
ヤマハ発動機ベトナムの社会貢献活動
ヤマハ発動機ベトナムの取り組みには、二輪車事業との接点を生かした活動に加え、地域の状況や課題に応じて実施されてきた支援もあります。ここでは、同社がベトナムで重ねてきた代表的な活動を取り上げます。
子どもに向けた交通安全啓発

ヤマハ発動機ベトナムは、子どもたちへのヘルメット提供とあわせ、正しい着用方法や交通ルールを伝える交通安全教育を進めてきました。
2017年には、クアンナム省とバリアブンタウ省で交通安全プログラム「Yamaha Kid Donation 2017(ヤマハキッドドネーション2017)」を実施し、両省の小学校38校に通う子どもたちへ3万1,300個以上のヘルメットを提供しました。総額は46億VND(約2,300万円)を超え、同社によるヘルメット提供として過去最大の規模となりました。
プログラムでは、子どもたちが正しいヘルメットの着用方法や交通安全について学ぶ機会も設けられました。ヘルメットの提供と交通安全教育を組み合わせた啓発活動は、2017年以前から行われています。
災害や感染症への地域支援

ヤマハ発動機ベトナムは、自然災害や感染症の流行など、地域で支援が必要となった際に寄付や物資の提供を行ってきました。
2022年1月には、同社が2つの工場を構えるハノイ市ソクソン県へ、総額4億VND(約200万円)相当の新型コロナウイルス抗原検査キット8,500セットを贈り、同県の医療センターで贈呈式が行われました。
2024年9月、台風Yagi(ヤギ)と洪水による被害がベトナム北部を中心に広がると、被災者を支援する「Yamaha Care+(ヤマハケアプラス)」を実施し、同月11日にハノイ市のベトナム祖国戦線委員会を通じて3億VND(約174万円)を寄付しました。
青少年サッカーへの継続的な支援

ヤマハ発動機ベトナムは、青少年サッカーへの支援を長年続けてきました。13歳以下の選手を対象とする全国少年サッカー大会「U13 Yamaha Cup(U13ヤマハカップ)」は、その代表例です。
同大会は全国大会で、ヤマハ発動機ベトナムはベトナムサッカー連盟(VFF)などとともに運営に携わってきました。また、同社は11歳以下(U11)の選手を対象とする大会にも協力し、2022年にはU11、U13両大会への協力が19年目を迎えました。
2026年のU13 Yamaha Cupには、全国23の省と市から47チームが参加し、予選はダクラク省、ハイフォン市、クアンガイ省の3地域で行われました。
基本情報・参考資料

- ヤマハ発動機ベトナムの社会貢献活動:https://yamaha-motor.com.vn/danh-muc-tin-tuc/hoat-dong-xa-hoi
まとめ
ヤマハ発動機ベトナムは、二輪車事業を展開する一方、地域社会との関わりも重ねてきました。紹介した事例には、長期的に継続されてきた取り組みと、災害や感染症など地域の状況に応じて実施された支援の双方があります。
活動の形や対象は時期によって異なりますが、子どもや地域社会との接点を持ち続けてきた点は共通しています。事業活動にとどまらず、その時々の地域の状況に合わせた支援を重ねてきたことも、ヤマハ発動機ベトナムの特徴の一つといえます。